Episode# 12に続き建築家の佐藤研吾さんが手がけた建築物や施設についてのお話を伺います。
東京都墨田区の「喫茶野ざらし」や足立区の「BUoy」、インド東部シャンティニケタンで手がけた詩人の家など。佐藤さんは与えられたテーマ(制限)とそこにあるもの(素材、人脈、技術)から意外性と合理性を導き出し存在しない答えを創り出す作業を繰り返します。
例えば、カフェという日常に佐藤さんがしつらえた空間が表現するのは自然の不規則さの中に身を置いて見えてくる人間本来の本能的なチューニング能力や主体性。
非効率な事は効率的であるようにノーマライズされがちな世の中において、あえて不規則であったり計画に追われない自由さ(自然)の中にある気持ち良さを集めたくなっている私たちに、佐藤さんが生み出してきた哲学的でクリエイティブな建築物たちは本質的な答えに近づく為の「ある視点」を与えてくれる気がします。
佐藤研吾プロフィール一級建築士/一般社団法人コロガロウ/野ざらしディレクター
1989年神奈川県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。早稲田大学大学院修了。同大学専攻嘱託研究員を経て、2014年よりSTUDIO GAYA。インドのVadodara Design AcademyのAsistant Professorを経て、東京大学工学系研究科建築学専攻博士課程。福島県大玉村で藍畑を世話する歓藍社所属。同村では古書店「ころがろう書店」とコーヒー屋を運営。インド・日本で開催する短期デザイン学校In-Field Studio代表。
https://korogaro.net/
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